数多くのDAWが各社からリリースされている中、未だ主要DAWの上位に君臨し続けているProTools。ほとんどのレコーディングスタジオなどで導入されており、宅録ユーザーでも使用している方は数多くいるかと思います。今回はそんなProToolsで何が出来るのか?HD版と通常版の違いなどを記事にまとめてみました!
Greg Wells Abbey Road(グレッグ・ウェルズ・アビー・ロード)
※アデル、ケイティ・ペリー、ワン・リパブリック、ミーカ、トゥエンティ・ワン・パイロッツといった数多くのアーティストの作曲、ミックス、プロデュースを手がけるエンジニア
Brian Tyler(ブライアン・タイラー)
※アイアンマンやアベンジャーズ、ワイルドスピードなど、数々の有名映画の楽曲を担当している作曲家
ミキシングやマスタリング編集が多い人
スタジオでも家でもデータだけで編集したい人
波形編集などを中心とした作業を行いたい方
最新アップデート情報はこちら!
http://miyaji-parec.jugem.jp/?eid=2310
MIDIリアルタイムプロパティはMIDIトラックやインストゥルメントトラックの再生中にMIDIプロパティを変更することができます。つまり、打ち込んだMIDIデータのベロシティやデュレーションの変更やトランスポーズなどを再生しながら試すことができます。
クリップごとにリアルタイムプロパティを適用したい場合は、上の画像のようなリアルタイムプロパティウィンドウから操作を行います。
小節にちょうど良いタイミングで打ち込んでいても、ストリングスなどはアタック感が弱いものが多く、ちょっとズレてる?なんて事もあるかと思います。これを調節出来るのが、MIDIリアルタイムプロパティでの「ディレイ」です。ディレイと表示されているボタンの横にある「+」の項目をプルダウンし、「ー」に変え、発音のタイミングを早くなるように調整していきましょう。リアルタイムに調整ができるため、音を聴きながら、自分がいいと思ったタイミングを設定していきましょう。
Pro Toolsは、業界標準と言われているとおりレコーディングスタジオには必然の様に導入されています。スタジオでの作業がある場合、スタジオやエンジニアとアレンジャーのやり取りはPro Toolsになることがほとんどなので、デモの段階からPro Toolsを使ってれば、そのセッションデータで作業の続きが出来ます。双方同じプラグイン持っていればさらに互換性が高くなるで、より細かいのニュアンスも伝えやすくなります。
他のDAWではハサミツールや選択ツールを切り替えなければなりませんが、Pro Toolsではスマートツールカーソルの位置によって、セレクターからグラバーやトリマーに変更できます。また、クロスフェードの生成も可能です。
上の画像のように、全部選択した状態にすれば、編集ウィンドウのカーソル位置によって、自動的にツールが切り替わります。例えば、波形の真ん中なら波形を掴むグラブ、波形の上の方なら編集範囲の選択、左右の上の角ならクロスフェード、左右の横ならトリムといったようにマウスの置き場所でツールが変わります。これにProtoolsが「オーディオに強い」と言われうもう一つの側面である豊富なショートカットを組み合わせると、作業スピードが圧倒的に早くなります。
直感的に素早く編集作業ができるので非常に便利な機能です。
Pro Tools の無料簡易バージョンであるPro Tools Firstという無償の簡易版があります。簡易版なので最大トラック数などに制限はありますが(Pro Toolsのバージョン比較は下記URLをご参照下さい。)、例えば、電車の中などでFirstで簡単にデモを作って、セッションデータを丸ごとクラウドに保存し、フル版Pro Toolsで編集!といったことができるので、ほぼ手ぶらでデータの相互やり取りが可能です!もうUSBで持ち歩く事すら無くなってくる時代なんですね(笑)また、Firstに関しては誰でも使用可能なので、バンドなどでレコーディングして、そのままPro Tools所有者にデータを渡すなんて事もできます。(Avid公式WebページによるとPro Tools Firstのクラウドコラボレーション機能は近日解禁予定との事です。)
HD版限定の機能として、「ハードウェアインサート」があります。簡単に言うと、自分が持っているEQやコンプなどのハードウェアをPro Tools上でプラグインのように使用出来る機能で、「インサート」→「I/O」→繋いでいるチャンネルを指定すればOKと、オグジュアリーを組まずに簡単に設定出来ます。かけ録りでは無いので、途中編集も可能です。
そして何と言っても業界随一の低レイテンシーです。今でこそ、各社から多種多様なオーディオインターフェースがリリースされていますが、スタジオクラスともなればレイテンシーがあっては致命的です。Pro ToolsのフラッグシップであるHDXCardとHD I/Oシリーズの組み合わせなら、業界最速の低レイテンシーと安定性を実現しています。業界定番の名前は伊達じゃありません。
さて、Pro Toolsのライセンス購入についてですが、Ver.11から今までの購入形式と大きく変わり、分かりにくくなってしまったと思います。「自分は今ver.10を持ってるけど、何を買えば永続ライセンスでVer.12にできるの?」「サブスクリプションと永続ライセンスの違いって?」などなど、困っている方のために、購入方法を下記にまとめてありますので、是非ご覧下さい!
「ProTools、自分はどれを買えばいいの? 〜新規購入・アップグレードなど買い方まとめ〜」
■Avid
Pro Tools with Annual Upgrade ¥80,568(税込)
Pro Tools - Annual Subscription ¥40,284(税込)
Pro Tools with 12 Months Upgrades and Support - Student/Teacher ¥40,284(税込)
Pro Tools - Annual Subscription - Student /Teacher ¥13,284(税込)
Annual Upgrade Plan Renewal for Pro Tools ¥12,528(税込)
Annual Upgrade Plan Reinstatement for Pro Tools ¥40,284(税込)
Annual Upgrade and Support Plan for Pro Tools - EDU (Renewal) ¥12,528(税込)
Annual Upgrade and Support Plan for Pro Tools - Student / Teacher ¥12,528(税込)
Annual Plug-ins and Support Plan for Pro Tools ¥12,528(税込)
Annual Plug-ins and Support Plan for Pro Tools (Renewal) ¥12,528(税込)
※Pro Tools HDシリーズを使用してのシステム構築に関しては、別途ご相談、お見積が必要となります。
詳しくは下記をご覧下さい!
- 2017.03.20 Monday
- 主要DAWを極める!Avid/Pro Tools編