Steinbergの誇るフラッグシップ・ホストアプリケーション「Steinberg/Nuendo 8」。
2年前にリリースとなったNuendo 7ではAudiokinetic Wwiseとの連携機能であるGame Audio Connect機能が発表され、ポスプロ業界だけでなくゲームオーディオ業界においても大きな話題となりました。
メイン画面はCUBASEと良く似ていますが、Sync機能等がプロスペックとなっており、業務用デッキ(9pin)で同期可能などプロフェッショナルな接続がフレーム単位で可能です。UIが一般的なDAWに近いため、他DAWからの移行が容易な事も特徴として挙げられます。
EDLの読み込みやAAFの読み込みなど、CUBASEでは出来なかったファイル形式に対応しています。
音楽ファイルだけの取り扱いではなく、Nuendo内でMA、またはダイアログのレコーディングまで完結出来るよう設計されています。
CUBASEとの大きな違いは、Surround Mixについてです。
360panが標準PANとして埋め込まれている他、Nuendo 8からはVST MultiPannerが標準が22.2chに対応しました。
Reconform:新旧のEDL情報を比較することで映像の変更箇所を検出し、変更点のリストを作成/再配置する機能。MAの最中に急遽映像のカットが変わってしまった場合の手作業でのオーディオ位置修正が不要になります。
Game Audio Connect:ゲーム業界では定番とも言えるオーディオミドルウェアAudio kinetic/Wwiseとの連携を容易にした機能。ドラッグ&ドロップでWwise側にエクスポートが可能な他、Wwiseから.nprの該当箇所にジャンプする事も可能です。
Automatic dialog replacement:通称ADR。ダイアログのレコーディングやローカライズの際、マーカートラックと統合されたADRパネルにナレーション位置や演者などの情報を集約する機能。
ADRはマーカートラックと統合されている
レンダーエクスポート:レンダリング処理で何を行うかを詳細に設定することが可能。複数のファイルを選択し、それらを別々のオーディオイベントとしてレンダリングすることも、バウンスして一つのファイルにすることも可能です。
etc etc...
なお、細やかなNuendo 7時代の機能は下記のブログにまとめています。
- 2017.06.21 Wednesday
- Steinberg(Cubase/Nuendo/WaveLab)